- 口腔ケア講座
- テーマ「口腔ケアの基礎知識と
- うがいができない方の口腔ケア」
- 日時:6月13日(月)
- 場所:特別養護老人ホーム
こころの丘 高山
患者様のもとへ直接出向き診察・治療を行う
『訪問歯科診療』は、高齢化が進む近年
大きな注目を集めています。
【訪問歯科診療とは】
訪問歯科診療とは、ご自身で歯科医院に通院することが困難な方のご自宅・病院・施設へ歯科医師・歯科衛生士が直接伺い、歯科診療をすることです。
つまり訪問歯科診療とは、お年寄りやお体の不自由な方など、通院が困難な方のために、歯科医師がご自宅や施設に訪問して歯科治療をおこなう医療サービスのことなのです。
その訪問歯科診療ができるのは、ご自宅から半径16km以内と決まっています。
訪問歯科は、じつは地域密着型の万能歯医者さんなんです。
【訪問歯科診療にかかる料金】
<訪問歯科診療にかかる患者様の一部負担金>
医療保険の適用となります
(1)後期高齢者の方の訪問歯科診療料金
・75歳以上の方
・65歳以上で広域連合から障害認定を受けた方
定率1割自己負担※現役並所得者の方は3割自己負担
(2)前期高齢者の方の訪問歯科診療料金(65歳から74歳の方)
70歳から74歳までの方は、2割もしくは3割自己負担
(3)障害者、生活保護の方の訪問歯科診療料金
各市町村の減免と同じ取扱です
(4)一般の方の訪問歯科診療料金
一般の医療保険の自己負担と同じ取扱です
※高額医療費の自己負担限度額を超えた場合は還付されます
<介護保険も適用になります(介護認定を受けている方)>
介護保険の適用となります「居宅療養管理指導」
(1)歯科医師によるもの(月2回まで)
お一人のみ指導:1回503円
複数人へ指導:1回452円
(2)歯科衛生士によるもの(月4回まで)
お一人のみ指導:1回352円
複数人へ指導:1回302円
★お礼等は一切必要ありません
★訪問歯科診療料金、治療期間などは、お口の状態によってことなります。ご不安な方は、お伺いするの訪問歯科診療を行う歯科医師にお気軽にお尋ねください。
★ご自宅や居住系施設では、自己負担金は医療保険と介護保険が同時に発生する場合があります。
※居住系施設入居者等とは、養護老人ホーム、軽費老人ホーム、有料老人ホーム、サービス付高齢者向け住宅、小規模多機能型居宅介護、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居されている方
【訪問口腔ケアとは】
訪問口腔ケアとは、訪問歯科診療同様、ご自身で歯科医院に通院することが困難な方のご自宅・病院・施設へ伺い、口腔ケアを行わせていただくことです。
訪問口腔ケアの目的は治療ではなく、お口のケアをすることです。健康で生きがいのある生活を送るために、「口腔ケア」の果たす役割は想像以上に大きいものです。
【訪問口腔ケアは、何のため?】
歯科疾患だけではなく、発熱や誤嚥性肺炎の予防などにもつながる訪問口腔ケアで、お口の中を清潔に保ちます。お口にとって欠かせないだ液の分泌を促すには、お口を清潔に保つ口腔ケアが有効です。
口腔内がだ液で十分潤っていると、お食事がスムーズに摂りやすくなったり、発声や発話がしやすくなったりと、日常生活を豊かに、楽しく送ることができるようになります。
訪問口腔ケアの目的の一つは、お口の清潔を保つ口腔ケアを定期的に行い、日々の暮らしを思い描く理想に近づけていくことです。訪問歯科診療支援スマイルネットの訪問口腔ケアは、お口から全身の健康をサポートし、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上を目指しています。
【なぜスマイルネットの訪問口腔ケアが注目されているのでしょうか?】
「肺炎」は、65歳以上の高齢者の死亡原因のうち、がん、心疾患に次いで第3位です。「肺炎」の死亡率が高まるのは、高齢になると身体機能の低下に加え、摂食・嚥下障害など、口腔機能が低下するからなのです。
口腔機能が低下することで、嚥下反射や咳反射が低下し、神経伝達活動も低下すると細菌を含んだ食べ物や唾液が気管に入ってしまい、肺炎を引き起こす率が高まるのです。こうして起こった肺炎を誤嚥性肺炎と呼んでいます。
【訪問口腔ケアの予防効果で減らせる誤嚥性肺炎】
歯科医師や歯科衛生士が自宅にきてくれるという訪問歯科診療や訪問口腔ケア 約7割の高齢者肺炎が誤嚥性肺炎と言われています。誤嚥性肺炎を予防するために、こまめに口腔ケアすることが有効であると分かってきました。
スマイルネットの歯科衛生士は、きめ細かな訪問口腔ケアを行うことで、口の中の細菌を減らします。スマイルネットの介護知識・資格を持った専門歯科衛生士は、お口の中の細菌を減らす訪問口腔ケアをこまやかにすることで、誤嚥性肺炎を予防します。
またこまめな口腔ケアは、虫歯や歯周病(歯槽膿漏)の予防、インフルエンザの予防、口臭予防にも効果があます。スマイルネットの介護知識・資格を持った専門歯科衛生士がきめ細やかな訪問口腔ケアをすることで、入れ歯の不適合で起こる褥創性潰瘍を発見することができます。さらに専門歯科衛生士による訪問口腔ケアで、義歯に付着したバイオフィルムや歯垢の除去で、口の中の不健康がもたらす悪循環を取り除くことができるのです。