卒業
3月は卒業の時期ですね。
ケアの中で、利用者様と歌う歌も昔、卒業式で歌った「蛍の光」や「仰げば尊し」を選ぶ事が多いです。
学校の先生をされていたある利用者様は歌う事が大好きで、童謡や演歌を喜んで歌って下さいます。
3月に入り、この利用者様とも「蛍の光」や「仰げば尊し」を歌いました。
いつも見ている歌詞の本には1番の歌詞のみ書いてある為、私はいつもどの利用者様とも1番のみを歌ってきました。
しかし、この利用者様は1番を歌い終えると、次は2番を何も見ず、スラスラと歌い上げました。「仰げば尊し」は3番も…
さすが、先生❗
すっかり忘れていた歌詞も利用者様のおかげで、急に思い出して、私も一緒に口ずさむ事ができ、とても懐かしい気持ちになりました。
認知症の症状が進む中でも、こうして昔覚えた歌や、よく歌っていた歌は何十年経っても、忘れる事なく、少し口ずさめば思い出して歌う事ができる…
歌って素晴らしいなぁとつくづく思います。
歌声がとてもキレイなこの利用者様と、これからも沢山の歌を一緒に歌いながら、楽しいケアの時間にしていきたいです。


歯科衛生士 大畑美佳


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