年末のごあいさつを兼ねて口腔ケアにまつわるお話を。
「口腔内環境を改善して美味しく食べられるように」
と目標に掲げ、ケアさせて頂いている92歳の方のお話をさせていただきます。
家族の方から摂食・嚥下もされてると聞いたのでぜひ食べられるようにしてもらいたいとの願いもあり口腔ケアがスタートしました。
口腔内は噛み合うは二カ所しかなく食べるには困難な様子でした。歯科医師の先生に義歯作成をして依頼し、口腔ケアと並行して行っていきました。
以前も義歯を作成したことはあったが、違和感がありはめることができなかった。
今回は義歯をはめてくださるよう、無理はしなくていいから、 〇〇さんのペースでいいからねと無理しないことをお伝えしました。
本人の努力と施設のスタッフさんのおかげで義歯も毎日はめてくださり、違和感もなくなったようです。それ以上に食に意欲がでて、ずっと食べたかった漬物が食べれるようになったそうです。家族の方も喜んでみえて、つぎは何食べたい?なんて楽しそうに話してみえました。
お会いした時は顔色も良く、少し顔がふっくらしてみえました。ふるさと の歌も声をはって歌ってくださいました。
今までは声に力もなく大きく声を出すことも困難でした。
歯の健康は、私たちが思っている以上に、日常の生活に密接に結びつき、その生活の質を大きく左右します。
入れ歯の治療を行うことで、噛み合わせがよくなり、しっかりと噛む事ができるようになった結果、口の運動につながり、おしゃべりもできて生活に活気が出たという例は少なくないのです。
食べたいという意欲…これが大切なのですね。
食べることって本当に素晴らしい事だと改めて教えてもらいました。
来年も皆さんの笑顔が増えるようにお手伝いをさせていただきたいとおもいます。
来年もよろしくお願い致します。
訪問口腔ケア衛生士 村中裕子
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