認知症の方のお口の中

スタッフさんより「 いつもお口に食渣を溜めていらっしゃるようですけど、なかなかお口を開けて下さらないので、歯磨きが難しいんです。」というご相談を受けました。

 

ご相談頂いた利用者様は、重度の認知症の方です。お口からは食べていらっしゃるのですが、しっかり咀嚼ができないのと、食べる動作がうまくできないので、頬や舌の動きも弱く、お口にたくさんの食物残渣が溜まっていました。

 

R2.11認知症①

 

この食渣をていねいに清掃させていただくと、虫歯になっていました。

R2.11認知症②

 

虫歯になっているので、食渣やプラークはより溜まりやすくなっています。

 

この虫歯を往診にて治療していただき、口腔ケアにて清掃や口腔内の管理をはじめ、お口の環境は改善しました。

 

このように、重度の認知症の方は、訴えもなく、お口の動きも少なくなるので、知らないうちに悪化していることがあります。

 

ご家族や利用者様のお口の中を、のぞいてみてください。

 

何かわからないことがありましたら、お気軽にスマイルネットにご連絡ください。

 

みなさんのスマイルのために

川上 佳奈美