委られるということ

 

 元気なお口研究会の歯科衛生士である渡邊先生の研修会で、食事介助の実習がありました。

 

 

 2人1組になり、それぞれ介助したり、されたり、それぞれの立場を体験します。

 

 食べさせるの側は、うまく食べさせたいと思のですが、食べる側はなんとも歯がゆく、食べた気がしないのです。

 

 渡邊先生はおっしゃいます。

「 みなさんは、食べさせてもらうことは楽だと思っていませんか?

 食べさせられて、どうでしたか?

本当は、自分の好きなものを好きな順番で、好きなペースで食べたいでしょ?

 自由に食べられないことがわかりましたか?

 

 自分でできなくなると、人にお願いして、食べさせてもらうことになります。その不自由さと、面持ちがわかりますか?」

 

 この問いかけが、私に深く響いたのを覚えています。

 

 利用者様が、私たちに委ねて下さるという事は、本当に信頼して下さっているという事でもあるのです。

 

 特に口腔ケアは、お口の中を触らせていただきます。

本来なら、怖くて仕方がないはずです。

 

 委ねられる

R2.10

 

ということの大切さを、しっかり心に刻みながら、口腔ケアをさせていただいています。

 

 感謝ですね。

 

      川上佳奈美