委られるということ
元気なお口研究会の歯科衛生士である渡邊先生の研修会で、食事介助の実習がありました。
2人1組になり、それぞれ介助したり、されたり、それぞれの立場を体験します。
食べさせるの側は、うまく食べさせたいと思のですが、食べる側はなんとも歯がゆく、食べた気がしないのです。
渡邊先生はおっしゃいます。
「 みなさんは、食べさせてもらうことは楽だと思っていませんか?
食べさせられて、どうでしたか?
本当は、自分の好きなものを好きな順番で、好きなペースで食べたいでしょ?
自由に食べられないことがわかりましたか?
自分でできなくなると、人にお願いして、食べさせてもらうことになります。その不自由さと、面持ちがわかりますか?」
この問いかけが、私に深く響いたのを覚えています。
利用者様が、私たちに委ねて下さるという事は、本当に信頼して下さっているという事でもあるのです。
特に口腔ケアは、お口の中を触らせていただきます。
本来なら、怖くて仕方がないはずです。
委ねられる
ということの大切さを、しっかり心に刻みながら、口腔ケアをさせていただいています。
感謝ですね。
川上佳奈美



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