嚥下についてのご質問にお答えします♪part1

先日寿楽苑様にておこなった摂食嚥下の勉強会にてたくさんのご質問をいただきました  順番に回答させていただきます

少しでも 何かのお役に立てていただければと思います

 

Q:施設内で誤嚥性肺炎がどうしたら減少するのか、もう少し詳しく聞きたい。

A:これさえやれば誤嚥性肺炎が減りますということはないと考えています。

まず考えるべきこととしては、

どんな利用者を注意してみる必要があるか基準をしっかり決めること、

考え方と対応方法を施設内で統一することが必要だと思います。

 

Q:TV番組で、耳鼻科の先生が、声帯の老化による誤嚥があると話していたがどうなのか。

A:誤嚥しやすくなる一つの要因として、声帯の老化は考えられます。

ただし、ある程度普通に話すことができる方の場合には、

声帯の老化が決定的な原因となる可能性は低いと考えます。

声帯の老化、喉の縮む力の低下、喉の感覚の低下、喉の形状これらが複雑に関わって誤嚥すると考えられます。

その他の原因についても考える必要があると考えます。

 

Q:ゼリーでないものでは何があるのか

A:ゼリーも適応があり、一部の嚥下障害の方には有効です。

嚥下反射が遅れる、喉の縮む力が弱い、喉の堤防機能に問題がある場合にはゼリーが適応にならない場合が多く、その場合には、ゆっくり動く、適度に張り付くようなものが有効である場合が多いです。

具体的にはスベラカーゼ粥(ミキサー粥のデンプンを酵素で分解し、べたつきを抑え、適度なまとまりがあるお粥)、フルーチェなどがよく使われます。

ただし、個人差がありますので、その方にあったものを専門家にアドバイスしてもらうことを勧めます。

 

続きます♪