寿楽苑にて講演会【質問3】
Q:認知症でかきこんで食べてしまう方に対してどう対応するか。
A:かきこんで食べてしまう原因を考える必要があります。
認知症以外の問題として、口と喉の間の弁の機能を果たしている軟口蓋がうまく上がらないという問題があります。
このような問題がある場合には、自分の力で軟口蓋を持ち上げられないため、代償的に食べ物をたくさん詰め込み食べ物の力で軟口蓋を押し上げて食べている可能性があります。
安全に食べられるようにその方の機能に適した姿勢や食事の形態を検討する必要があります。
認知症によるかき込みに対しては、スプーンを小さいものに変更したり、
コース料理のように少しずつ提供するという方法が紹介されることがあります。
またワンプレート、松花堂弁当に入れて提供することでかき込みが少なくなったという方法も紹介されています。
他の利用者の動作が原因で摂取速度が速くなってしまう可能性もあるため、
刺激の少ない静かな環境で食べて頂くことがよい可能性があります。
摂食嚥下部門 井出 浩希
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