質問への返答4
引き続き 国民健康保険飛騨市民病院 理学療法士 井出浩希先生よりいただいた回答です。
VEの際の嚥下圧について
人の頭部や頚部を横からみたイラストでは、鼻腔は開いているように見えますが、
口と鼻を閉じる役割をしているのは、上あごの延長上にある柔らかい部分、軟口蓋です。
軟口蓋の先には口蓋垂があります。
これがゴックンのときに挙上することで口と鼻との通路を塞いでいます。
VEの際に細いカメラを入れていますが、おそらくカメラの管を巻き込むようにして鼻と口を塞いでいると思います。
多少は嚥下圧が低下するかもしれませんが、それほど影響はないと思います。
ただし、VEも万能の検査ではありません。
検査と実際の食事はやはり違います。
基本的には、食事の観察や問診からその方の嚥下機能を予測しておいて、検査で確認をするというようにしています。
答え合わせのような感じです。
答え合わせをしないまま、問題を解いていても正しい知識は入ってきませんので、答え合わせは非常に重要です。
以上です。
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